11月29日
シンポジウム やさしい美術「いのちの現場で育まれるアート・デザイン」開催

2008年の活動報告

病院・福祉施設とともに協働し「美術・デザイン作品」を創出する学生有志の活動「やさしい美術プロジェクト」。今回「いのちの現場」を中心に活動する専門家を迎え、「医療」と「アート」の可能性を探るシンポジウムを開催。

シンポジウムでは、ディレクター高橋伸行が本取り組みの実践報告を発表。基調講演では、アートマネージメントコンサルタントとして数々の取り組みを行ってきた林容子氏を迎え、欧米の医療福祉におけるアートの位置付けや自身が取り組む活動報告などを中心に、日本における医療福祉の課題などを発表した。

また、パネラーに医療人類学者の小林昌廣氏、生命倫理学者の田代俊孝氏、活動拠点である足助病院院長の早川富博氏を迎え、「死生観」、「療養におけるアートの必要性」についての討論を行った。

当日は木枯らしが吹く中約100名が来場。来場者は質疑応答の際、積極的に意見や要望を投げかけていた。
医療問題が絶えない現代において、単なる「治療」ではなく「人間らしい療養」を行う場としての医療現場への関心が高まっていると強く感じる。