12月22日
第5回統計学ワークショップ 実施

2009年の活動報告

これまでの統計学ワークショップで検討してきた設問や感性評価の指標をアンケート用紙に反映した。その後対象となる足助病院、小牧市民病院、十日町病院とアンケートの実施方法について綿密に打ち合わせ、11月中に病棟と外来の患者、付き添い者、お見舞い、病棟職員、外来職員など、病院にいる方々を対象にアンケートを実施し1600件あまりを回収した。アンケートはさっそく集計作業を行い、基礎的なデータベースを作成した。

この日、アンケート集計を受けて、名古屋大学の川口潤教授と北神慎司准教授を招き、統計学ワークショップを行った。
まず、この集計結果をどのように分析し、何を浮かび上がらせるかを議論した。一般的な病院と美術・デザインが取り組まれている病院を比較し評価の相違点を見ていくこと。また、院内環境が美術・デザインが施されることによって感性的な評価はどのように変化するのか。そして、それらは地域特性や急性期、療養型といった病院の特性、性別や年齢層などの属性とどのように関係しているかなどの求める主要な分析項目について確認した。
その後、データベースを基にして分析結果を導き出し、視覚的に把握しやすい図表を作成した。
患者さんだけでなく、病院職員(医師や看護師、検査技師など)にも波及効果があることがわかるなど、予想外の分析結果も導き出された。

今後は様々な属性について比較分析し、その結果をまとめる作業に入る。引き続き川口教授、北神准教授のアドバイスを仰ぎながら今年度末に発行予定の記録誌に詳細を掲載する予定である。