6月14日-6月15日
七ヶ浜町表札ワークショップ第2弾実施

2011年の活動報告

表札制作ワークショップ「仮設住宅にまごころ表札を届けよう」
開催日:6月4日(土)、6月5日(日)
場所:七ヶ浜町武道館
参加者:七ヶ浜中学校、向洋中学校、町内外ボランティア/総勢40名
企画・主催:七ヶ浜町災害ボランティアセンター、NPOレスキューストックヤード
ワークショップ実施:名古屋造形大学やさしい美術プロジェクト、未来予想図実行委員会
協力:島本画材(画材提供)

●これまでの経緯●
震災直後は7カ所あった避難所は現在「生涯教育センター」と「国際村」の2カ所。5月より避難所から仮設住宅に順次入居が進み、6月末には 約420戸の全世帯が入居を終える予定だ。災害ボランティアセンターとレスキューストックヤードは仮設住宅に入居するこの時期に着目し、人と人とのつながり、地域と人とのつながりをつくる取り組みとして将来の町の担い手となる中学生が中心になって表札を手作りし、各世帯に届ける企画を構想した。
偶然災害ボランティアとして現地に入っていたやさしい美術プロジェクトディレクター高橋はこの企画主旨に賛同。ボランティアセンターとレスキューストックヤードと密に連携をとりながら、ワークショップの運営、表札装飾、素材や画材の提供、アートワークとしての表札のプロデュースに従事することになった。
●「まごころ表札を届けよう」ワークショップ第2弾●
今回行ったワークショップは60戸分の表札を二日間にわたり制作。前回のワークショップ(5月14日、15日開催)で完成した表札はすでに設置されており、参加者一同で仮設住宅を訪問し、それぞれのお宅で掲げられた表札を見学した。表札素材のベースとなるのは七ヶ浜町で津波によりご自宅を流されてしまったWさん、Kさん、Pさんのお宅の土台の木材。提供いただいた材料を丁寧に、そして心を込めて地元の中学生がお名前の書き入れ、装飾作業を担当した。また、表札の裏面には焼き印により震災を示す「七ヶ浜 2011.3.11」が穿たれた。
制作された表札はやさしい美術プロジェクトが仕上げ加工を施し、制作した中学生から仮設住宅に入居された住民の方々へ、7月上旬に直接手渡される予定だ。
やさしい美術プロジェクトは表札ワークショップチームを立ち上げ、七ヶ浜町の420戸全世帯の表札制作に携わる。これら七ヶ浜町で制作される表札は単なる表札ではなく、人々の暮らしの記憶を宿し、無機質な仮設住宅に彩りを与える記憶のオブジェとなる。