11月5日
ひかりはがき手渡し 愛知県安城市

2011年の活動報告

これまで全国より募集した「ひかりはがき」は直接被災地域を訪れて手渡ししてきた。今回は私たちプロジェクトの活動拠点である愛知県に目を向け、愛知県に避難している被災地域住民の方々へ「ひかりはがき」を手渡す活動を行った。

西三河エリアに避難している方を対象に行われた「ふるさと交流会in西三河」と題した交流会は地元の方言で、同じ境遇に置かれた方々の交流、そして受け入れ先となった愛知県の支援者との情報交換、さらには補償関連相談や就労相談についての相談窓口が設けられた。

やさしい美術プロジェクトは「ひかりはがき」400枚ほどを持参した。交流会に参加した方は福島県浪江町、富岡町、双葉町、いわき市、宮城県多賀城市などから避難し、現在は愛知県西三河エリアで暮らす人々。特に福島県から避難してきた方の参加が多く、原発事故後、命からがら避難してきたエピソードや家族が福島と愛知と離ればなれで暮らしている状況などを聞くことができた。震災から8ヶ月経つも未だ精神的にも肉体的にも大きなストレスを抱え、辛い日々を送っていることがうかがい知れた。

交流会会場には多くの支援者が軽食を用意し、またじっくりと体験談に耳を傾ける場面が見られ、和やかな雰囲気に包まれていた。

やさしい美術プロジェクトが持参した「ひかりはがき」はファイルに綴じて、避難してきた方々に目を通していただき、お気に入りがあれば持ち帰っていただいた。「ひかりはがき」を手にした方には涙ぐむ姿も見られ、「ひかりはがき」に込められたメッセージがゆっくりと伝わっているように感じた。

今後も「ひかりはがき」は募集を継続し、できる限り災害に遭われた方々に直接手渡すことに努める。また、今回のように被災地域だけでなく、避難してきている方々にも目を向け、機会があれば手渡しに行くことも検討していく。

ふるさと交流会 in 西三河
日時:2011年11月5日(土)13:00~17:00
場所:安城市民交流センター
主催:安城市民交流センター/にしお市民活動センター
共催:愛知県被災者支援センター
協力:刈谷市民ボランティア活動支援センターほか