11月20日
七ヶ浜町仮設店舗看板デザインワークショップ実施

2011年の活動報告

【仮設店舗とは】
名付けて「七の市商店街」。宮城県七ヶ浜町では仮設店舗の建設が進められるなか、7つの店舗が名乗りをあげ、オープンに向けて準備が進められている。
オープンするのはいずれも津波ですべて流失してしまった魚屋、八百屋、理容室、カイロプラクティック、食堂、花屋、美容院である。
仮設店舗のプロジェクトは9月に七ヶ浜町が中小企業基盤整備機構「仮設施設整備事業」に応募し、採択されたところより始まる。大震災直後より現地に入り、様々な支援・応援活動を継続してきた災害支援NPOレスキューストックヤードはこの動きを応援することに決めた。
仮設店舗は町の再建への一歩であるだけでなく、「買い物をする」「食べる」といった外に出かける目的になり、住民同士の新たな出会いや交流の場として期待される。ひいては仮設住宅で起こりうる引きこもりや孤独死を防ぐための一助となる願いも込められている。

【これまでの経緯】
やさしい美術プロジェクトは独自に全国より手描きの絵はがきを募集し、災害に遭われた人々に手渡す「ひかりはがき」の取り組みを継続的に展開。また、5月、6月にはレスキューストックヤードとの協働のもと、仮設住宅に入居する人々に手作りの表札を製作する「仮設住宅にまごころ表札を届けよう」ワークショップを担当した。
これまでの経緯からレスキューストックヤードから仮設店舗の看板製作への呼びかけがあり、看板製作のディレクションおよびワークショップ実施を担当することになった。

【七の市商店街のハッピードリーム看板を作ろう!デザインワークショップ】
看板のデザインを決定するために、デザインを考案し描くワークショップを実施した。予想を上回る約60名が参加。地元中学生のほか、仮設住宅で暮らす人々、災害地域で暮らす人々、表札作りに参加した人々、ボランティアらが参加した。各店主さんから取材された、お店への思い、地震の体験、そして店舗イメージからイメージカラーなどが参加者に伝えられ、それぞれのセンスで画用紙にデザインを描きつけた。仮設店舗への期待感や支えて行こうとする気持ちが会場いっぱいに満たされ、一体感のあるワークショップとなった。
今後は店主さんが看板デザイン案から一案を選定し、次週に看板の板へ描くワークショップにつなげる。

「七の市商店街」のハッピードリーム看板を作ろう!デザインワークショップ
日時:2011年11月20日(日)10:00〜12:00
場所:宮城県七ヶ浜町中央公民館2階大会議室
対象:地元中学生、地元住民、仮設住宅に入居する住民、ボランティアほか
参加人数:約60名
共催:七ヶ浜町産業課、七ヶ浜町災害ボランティアセンター、NPOレスキューストックヤード
協力:やさしい美術プロジェクト、未来予想図実行委員会、(有)鈴勝建設