11月27日
七ヶ浜町仮設店舗看板描きワークショップ実施

2011年の活動報告

11月20日(日)に開催された仮設店舗の看板をデザインするワークショップの原画は店主によって丁寧に選考され、採用デザインが決定した。

その後、それぞれのデザイン原画は有志デザイナーらによってデータ化され、実際の看板サイズに拡大してトレースダウンした。
また、それぞれのお店の軒先に提げる吊り看板はやさしい美術プロジェクトメンバーらによってデザインし、土台木にトレースダウンした。
7店舗の集合である「七の市商店街」。そのシンボルとなる大看板はこちらもやさしい美術プロジェクトメンバーらによりデザインし、1文字ずつのパネルに分けたデザインを採用。土台木の額縁をパネル周囲に配置して、統一感をはかった。

こうして周到に準備を整え、11月27日(日)は終日水性ペンキでトレース線に囲われた面を塗る作業を行うこととなった。延べ70名ほどの地元地域住民、中学生、ボランティアが集まり、それぞれの看板の塗り分け作業に没頭した。仮設店舗の成功を願う気持ちが多くの人々に活力を与えている。

作業を分担し、ひとり一人の役割を遂行していくことで着実に看板が完成に向かう。集中する空気と完成に向かう臨場感、仮設店舗への期待感が相まって真に充実した雰囲気に包まれた。

多くの人々の手によってこの日一日でほとんどの看板が完成をみた。いくつかの修正や仕上げ作業は七ヶ浜町向洋中の中学生らに委ねられる。

また、この日は作業の合間に「ひかりはがき」の手渡しも行われた。というのも、このワークショップに参加する人々の多くは災害に遭った人々である。集中して作業に望む人々も「ひかりはがき」が綴じられたファイルに目を通すときばかりは柔らかな表情に包まれていた。

なお、完成した看板は12月11日の仮設店舗オープニングセレモニーの席でお披露目する予定である。
※12月11日 仮設店舗オープニングセレモニーの模様は12月11日ディレクターブログにてお伝えします。