1月12日−16日
ひかりはがき手渡し 東塩釜・七ヶ浜・宮古

2012年の活動報告

寒い冬まっただなかの被災した地域に入り、「ひかりはがき」を手渡した。また、仮設住宅の表札づくりや仮設店舗の看板づくりで交流のある七ヶ浜町を今回も訪れた。
さらに岩手県宮古にも足を伸ばし、災害の凄まじさとその実態を体感した。「ひかりはがき」の手渡しを行ったメンバーのレポートをここに紹介する。

行程
名古屋→仙台→東塩釜→七ヶ浜→宮古→仙台→名古屋

「ひかりはがき」手渡し報告

東塩釜から七ヶ浜へ
東塩釜に向かう電車で70代の女性に話しかける。「ひかりはがき」を見ていただいた。
表札づくりや仮設店舗の看板づくりなどで交流のある七ヶ浜へ行き仮設店舗「七の市商店街」を訪れたが、人気がない。食堂で食事をとった後は同じ仮設店舗商店街にあるカイロプラクティックで整体を施してもらい、その後に「ひかりはがき」を観ていただいた。
震災後に手に職を持つ人々が集い物作りに取り組む「きずな工房」。工房の皆さんによれば、仮設店舗はできたけれど、客足はまだまだ少ないとのこと。これからが正念場だ。
また、当地は吹雪いて寒く、人が外に出てくることは少ない。移動は車に頼っているためになかなか声をかけるタイミングやチャンスがなかった。

宮古にて
岩手県宮古市まで足を伸ばす。メディアで取り上げられ映像で知った宮古大橋を実際に歩いてみる。津波がこの高さまで達した映像を目の前にある光景に重ねると足がすくんだ。 海へ目を向けると現在は穏やかで本当に美しい。街中のがれきはすっかり片付けられ被害があったのかと疑う程きれいになっていた。ここまできれいなったのはたくさんの地元の住民の方々とボランティアの皆さんの膨大な作業の積み重ねだとつくづく思う。
海岸に向かって歩いて行くと災害の爪跡がいたるところにある。海岸近くの家が密集していただろう場所は全てが流されて土台だけを遺している。また震災後そのままの状態で手が付けられていない建物も少なくない。
魚市場の建物を復旧している傍らに仮設店舗の食堂があった。「がんばろう家」とのれんに書かれており、さっそく入ってみた。店内には4名の女性が働いていた。「ひかりはがき」の主旨を伝え、持参した「ひかりはがき」を綴じたファイル全てにゆっくりと目を通していただいた。
「よろしければお知り合いにも一枚どうですか。」と話しかけ、それぞれどれにしようかと迷いながら「ひかりはがき」2〜4枚選らんでいただいた。気にいったはがきを見付け、ファイルから取り出す際は笑顔になって皆嬉しそうだった。
口々に「かわいい」「きれい」「素敵」「これいい」といった感想をそれぞれ語っておられた。
もちろんそのお店でカレーライスを注文し美味しくいただいた。ごちそうさま!
宮古はもともと雪は多くない地域だそうだが、風が冷たく海に近づくほど突き刺ささってくるようだ。

宮城からさらに岩手へと足を伸ばした今回の「ひかりはがき」手渡しの旅。当地は名古屋から決して近くはないが、何度も訪れてみたい。
担当:林治徳