2月4日
第5回小牧市民病院研究会 開催

2009年の活動報告

この日、今年度5回目となる研究会を開催。今年度の研究会はこれが最後の機会となる。
小児科病棟職員・事務職員・作家が肩を並べ、搬入・実施を控えた作品や企画の最終検討を行った。先月手作り絵本の納品を終えた「絵本プロジェクト」の関連 企画として行われる「手作り絵本の おはなし会」では、読み手である佐々木希海(洋画・3年)が同席。「おはなし会」は、一つの絵本を共有して読むことの難しい病棟の子どもたちに、絵本の世 界に触れてもらう機会を作ろうというもの。小児患者と直接対峙する企画のため、「どの作品を上映するのか」、「対象年齢は」など様々な事態を想定しながら 検討を行う。
来月に搬入を控える「病棟モビールプラン」からは、モビールのコーディネートを担当する浅井紀代美(視覚伝達・3年)が同席。病棟廊下に「春夏秋冬」を テーマにした色鮮やかなモビールを展示し、季節ごとにそれを入れ替えていくというもの。今回、作家が採用した色彩構成は、「重色目(かさねいろめ)」とい う平安時代の衣装に見られる表地と裏地の配色。移り変わる季節の色彩を生活の中に取り入れ楽しむ、という日本独特の感覚を、季節感を感じることの難しい病 棟内に届ける。

研究会終了後は、試作品の仮設置や実施場所の下見を行う。
検討を重ねて来た作品/企画が患者さんの目にふれる日も、もうすぐである。