12月15日
第2回研究会開催

2011年の活動報告

2011年度第2回研究会を開催した。

今回は2点の作品プランを提案し、設置予定場所の関係部署職員と検討を重ねた。

1点は1階総合受付横の壁面に、B1サイズのペインティング作品3点を展示するプラン。これまでに2階内視鏡検査室前に設置してきた日比野靖(造形作家)が制作を手がけている。人通りの多い公共性の高い総合受付の傍らにあり、ポップでメリハリのある画面構成が求められる中、不思議な生き物があたたかい眼差しを返してくるを提案した。

2点目は化学療法室廊下に展示する作品プラン。伝統的な日本画の技法を用いつつ、形をもった色彩がレイヤーされた洗練された世界を描き出す、吉田葵(アーティスト)が制作を担当する。抗がん剤を投与する部屋に面した廊下は清潔感があるものの緊張感は拭えない。そうした固い空気をやわらかく溶け込むような色彩の体験が意識を和らげることを意図している。

今回も破損した作品を再展示する作業を行った。
東6病棟のデイルームに展示している天野入華が制作した「green books」を再展示、西4病棟のデイルームに展示しているmoca制作のモビール作品を再展示した。

小牧市民病院は現在緩和ケア病棟新設工事が進んでいる。2階渡り廊下に工事の手がおよぶため、好評を博している谷崎由紀子がデザインした「森をつくるおりがみMorigami(もりがみ)」は一時撤去した。来年度には工事が終了した渡り廊下に新しいデザインで設置を予定している。