6月1日
第一回小牧市民病院 緩和ケア病棟 研究会開催

2015年の活動報告

今年で4年目の取り組みとなる緩和ケア病棟での今年度第一回目の研究会が開催された。

 

緩和ケア病棟からは、医師・看護師・臨床心理士らが参加した。

研究会では、やさしい美術プロジェクトサイドから、2015年度の緩和ケア病棟及び一般病棟内作品展示、行事参加の計画についてのスケジュールプランを提示した。

緩和ケア病棟では昨年度の活動を受けついで継続し、一般病棟での展示替えを積極的に行っていく方針を説明した。

その後、学生メンバーが主体的に行っている「窓ドローイング」(緩和ケア病棟デイルームのおよそ15メートル幅の窓ガラスにドローイングを施す取り組み)について意見交換を行った。

これまでに3回描き替えを行ってきたが、2015年度に入り、新しいメンバーを構成し、本取り組みの根本的な意義を自らに問い直す必要があった。これらの話し合いを基にしたレポート「緩和ケア病棟について考える」を作成しまとめた。そこには「自分が利用者だとしたら」「看護師は他人なのか」といった当事者から見た緩和ケア病棟という選択についての考察がまとめてある。

議論の末、キーワードとして上がってきたのは、「気にかけること」を表現し伝えること。緩和ケア病棟に限らず、関わりを生み出していく医療者やアーティストに共通した問題意識ではないだろうか。

 

緩和ケア病棟での作品展示のあり方を再確認する貴重な議論の場となった。