7月12日
小牧市民病院 外来 第1回研究会

2017年の活動報告

 

小牧市民病院 第1回外来研究会を行った。

やさしい美術メンバーと、小牧市民病院から看護師長と事務職員が1名ずつ参加した。今年度の展示は放射線診断廊下、外来受付カウンター壁面、内視鏡廊下、化学療法室(継続展示)の計4カ所を計画している。

 

始めに放射線診断廊下の展示の説明を行った。

デザイナーの柳賢智さんによる「幸せな待ち時間」というタイトルの作品。

柳賢智さんは緩和ケア病棟にも展示を行っている。

白い生地に春夏秋冬の鳥や花をプリントし、掛け軸のように壁へ吊り下げて展示する。

放射線廊下は人通りが多く、診断のための待ち時間をすごす場所でもある。

「痛みや気持ちが少しでも和らぐように」をコンセプトに、四季折々を花と鳥をモチーフに表現する。また、長椅子の背面に展示するので、安全性を考慮し軽い素材を使用する。

 

続けて外来受付カウンター横壁面の展示の説明を行った。

展示するのは、緩和ケア病棟にて作品展示や院内行事に参加している美術作家の高田裕大さんの作品。

44×60(cm)のクレヨン画を三枚、額装し展示する。

外来受付カウンター横壁面は小牧市民病院の玄関入ってすぐの受付と奥をつなぐ壁面、人の往来がはげしい場所で人の目線にたった展示になる。

高田さんがモチーフとして選んだのは、ご自宅の庭や道端に生えている雑草たち。普段見過ごしてしまいがちな日常の風景をつぶさに観察し、大地に根ずいてる様子をクレヨンによっていきいきと表現し、慌ただしい外来受付の空間を彩る。

 

次に内視鏡廊下の作品の説明を行った。

展示を行うのは昨年度ct検査室廊下にドローイング作品を展示を行った美術作家の丸山直人さん。

丸山さんとは事前に展示場で打ち合わせをおこなっている。

内視鏡廊下の壁面は少しグレーがかっており、また廊下の幅は広くないため作品を引いた視線で見ることができず、大きい作品よりは小さな作品が望ましいことなどを確認している。

現在、額装を行わないキャンパスの作品を制作中であることを報告した。

 

最後に化学療法室に昨年度から引き続き美術作家の森田朋さんによる作品の展示が内諾していることを報告し、職員からの質疑応答のあと研究会は終了した。