11月10日-11日
11月の一般公開/干し柿祭開催

2012年の活動報告

この日、大島での取り組み{つながりの家}が今年度8回目の一般公開を迎えた。
紅葉も深まり、大島の山も色とりどりに色づいたこの週末は、リピーターをはじめ多くの来場者が訪れた。

10日は、カフェ・シヨルにて秋の収穫祭「干し柿祭」が開催された。
収穫祭は季節ごとに行われるワークショップで、来場者やこえび隊、やさしい美術、大島の野菜名人の入所者がともに畑や山に入り、その季節の野菜や果物、草花などの大島の恵みを収穫するイベントである。
収穫した野菜や果物は保存食に加工され、カフェ・シヨルのお菓子やご飯の材料となる。

2年目となる今回の「干し柿祭」には、昨年も参加した収穫祭常連のリピーターも加わり、あっという間にカゴが柿でいっぱいになった。

午後はカフェ・シヨルにて、カフェスタッフとこえび隊とで、干し柿づくりを行った。
皮を剥き麻紐に結わえた柿をカフェの軒先に干していると、野菜名人も様子を見に訪れた。
昔は干し柿を作る入所者もいたが、今では柿を収穫し手作りする方は少ないという。

かつて大島の山の斜面いっぱいに広がり、島の人々の暮らしを支えて来た畑や果樹園も、入所者の高齢化が進むにつれ畑に出られる人が減り、多くが草で覆われている。
そんななか野菜名人は、先輩の入所者から受け継ぎながら畑や木の世話を続けている。

干し柿づくりの後は、昨年の収穫祭で作られた大島の干し柿が入ったケーキが、参加者にふるまわれ
た。
今年の干し柿もきれいに干し上がる頃に、カフェのメニューとして登場する予定である。

また、毎月恒例の大島会館での出張カフェ「出張シヨル」には39名の島の方々がご来店され、いつもと変わらぬ賑わいをみせた。