5月11日-12日
5月の一般公開/よもぎ祭 開催

2013年の活動報告

この日、4月21日に瀬戸内国際芸術祭2013春会期が終了してから、約3週間ぶりに大島での取り組み{つながりの家}が一般公開を迎えた。
{つながりの家}の取り組みは、7月20日に開幕する芸術祭夏会期までの期間も、昨年どおり月1回の一般公開を行う予定だ。

穏やかで過ごしやすい気候も手伝い、春の会期中に初めて大島を訪れたリピーターや昨年からの常連のリピーターなどで、大島は芸術祭の余韻冷めやらぬ賑わいを見せた。

作品「海のこだま」が展示されている15寮の前では藤棚が満開となっていて、作品を鑑賞した後、藤棚の下で昼食やお茶を楽しむ来場者の姿も見られた。

「大島を味わう」をテーマにしたカフェ・シヨルでは、11日に春の収穫祭「よもぎ祭」を開催。
春の大島を散策し自生するよもぎを摘むこのワークショップは、2010年から行われ今年で4回目となる。
当日は芸術祭ボランティアのこえび隊をはじめに一般来場者ら約15名が参加した。
雨のぱらつく場面もあったが、参加者はよもぎや新緑の瑞々しい香りを味わいながら、収穫を楽しんでいた。
午後はカフェ・シヨルにて、こえび隊とカフェ・スタッフとでよもぎを加工する作業を行った。
参加者総出で摘んだよもぎを選別し、細かく刻む。包丁でよもぎを叩く、トントンという音が島内に響きわたるのは、この季節のカフェ・シヨルおなじみの光景となっている。
作業終了後には、参加者全員でテーブルを囲んでお茶会を開き、最後まで笑い声のたえないワークショップとなった。

12日には、今年の芸術祭で初めて公開された、貯水池を巡るガイドツアーが行われた。
事前予約制となるこのツアーには今回も数組の申込みがあり、こえび隊のガイドのもと開催された。
入所者の命をつないできた貯水池にまつわる歴史には、過去の大島の暮らしを知ることのできる多くのエピソードがある。
当日は、入所者の方にもツアーに同行していただき、直接お話を聞ける貴重な機会となった。

次回の{つながりの家}一般公開は6月8日〜9日を予定している。