7月20日-9月1日
瀬戸内国際芸術祭 夏会期 開催

2013年の活動報告

今年、瀬戸内海に浮かぶ12の島と2つの港を舞台に、瀬戸内国際芸術祭2013が開催される。
総計108日間の期間を春/夏/秋の3つのシーズンに分けて開催する、今回の芸術祭で最も開催期間の長い、夏会期が7月20日に開幕した。

やさしい美術プロジェクトは春会期に引き続き、{つながりの家}の取り組みを公開した。
2日間の休島日を除き9月1日の会期終了まで、大島を巡るガイドツアーを毎日開催、作品「海のこだま」「大島資料室」「北海道書庫」をオープンした。
連日のように猛暑日と報じられる厳しい暑さにもかかわらず、夏休みや大型連休と重なる夏会期は全国各地や海外などから多くの来場者が訪れた。
大島をあじわう!をテーマにした「カフェ・シヨル」は土日を中心に営業を行い、大島を訪れた来場者や島内の入所者、青松園職員の憩いの場となった。
夏会期の間、大島を訪れた来場者は合計1,621名、カフェは733名が利用し、春会期を上回る賑わいとなった。

また8月18日には、大島の山の中腹にある貯水池を公開するガイドツアーが開催された。
春会期より、芸術祭会期と大島の一般公開日に合わせて行われてきたこの取り組みは、今回で4度目の開催となる。
貯水池は700名を超える入所者が大島に暮らした時代、文字通り命の水として入所者を支えたもので、大島の歴史を体感することのできる現存する数少ない遺構のひとつである。
この日は船便の到着に合わせ計3回のツアーが行われたが、どの回も事前の予約で定員一杯となっていた。
当日はこえび隊とディレクター高橋の案内で、貯水池までの道のりを歩き、たどり着いた貯水池を前に、参加者は熱心にガイドに耳を傾けていた。

次回の瀬戸内国際芸術祭2013 秋会期の開幕は、10月5日となる。
会期間の9月と会期後の12月にも{つながりの家}の取り組みは、月2日間の一般公開日を設け、ガイドツアーの開催/ギャラリー/貯水池の公開/カフェの営業を行う予定である。