2月26日
透明な絵を描こう

2009年の活動報告

平成21年度最後となる取り組みを開催した。
今回は絵画で盛り上げ材として使用するジェルメディウムをアクリル絵の具に混ぜ、透明なアクリル板に絵を描いた。ジェルメディウムは乾燥すると透明度が高くなる。子どもたちに色や光を楽しんでもらうために素材検討を重ねた。子どもたちは、取り組み開始時アクリル板がキャンバスであることに気付かなかったり、描いて良いのかためらう姿が見られ、メンバーの動向を観察することから始まった。メンバーがアクリル板に色を塗ると子どもたちは思いおもいに筆や手で色を重ね始めた。子どもたちは、雨のように絵の具を流して描いたり、ペインティングナイフで好きな色を重ねたりした。「透明」な画面に絵を描くという試みに「毎回アクリル板に描けたら良いな」という言葉もあがった。なかにはアクリル板を手で叩いた際に骨に振動する感覚に制作の楽しみを覚えて、床に寝かせた画面を太鼓を叩くようにして描く子もおり、子どもたちなりに素材や取り組みの情報を捉えて取り組む姿が見られた。

来年度には新たな子どもたちも参加するかもしれない。本プロジェクトが今年度の子どもたちとの取り組みをもとに子どもたちと一緒になって「成長」することに期待する。