12月16日
ほわほわ びりっと はじける!

2011年の活動報告

今年最後の造形ワークショップはトイレットペーパーを使った造形遊びで締めくくった。

まず、遊戯室内の天井近くに紐を結わえ、そこに10ロールほどのトイレットペーパー、床には芯を抜いたトイレットペーパーを設えた。
おやつを食べ終えた子どもたちは一斉に遊戯室に入ったが、トイレットペーパーがたくさんあって、戸惑いを隠せない。しかしやさしい美術プロジェクトメンバーや発達センターちよだ職員らが自ら遊んで見せることで次第にそれぞれの子どもが自分なりの楽しみ方や遊び方を解放していった。

引っ張れば際限なく出てくるトイレットペーパーちぎって放れば雪のように舞う。人に巻き付ければミイラになるし、床一面に敷き詰めれば雲の上にいるような浮遊感を味わうことができる。服に入れたり、丸めて団子を作る子もいる。子どもたちばかりでなく、大人たちも一緒になってトイレットペーパーの無限に広がる可能性を大いに楽しんだ。

子どもたち同士の遊び方にも変化が現れている。お互いに意識したり、関与しあったり、1人から2人へ、2人から3人へとつながって遊ぶ姿が見られるようになった。子どもたちの成長を見守りながら、造形ワークショップも進化させていきたい。