3月4日
作品「病棟モビールプロジェクト」「小児科壁面装飾」搬入

2009年の活動報告

この日、小児科病棟・小児科外来へ2つの企画の作品が搬入された。

小児科病棟にモビールを届ける「病棟モビールプロジェクト」は、昨年度より2年にわたって病室内・ベッド上への展示を目指してきた。しかし、病院側との意見交換を進めるなかで、子ども達がひとりになった際の管理についてなど、小児科ならではの様々な問題が浮上した。
病室での展示を実現するためには更なる検討が必要と判断し、今年度はその第一歩としてデイルーム・プレイルームへの展示を行った。

デイルーム・プレイルームは、病棟の入り口にありお見舞いのご家族や患者さんの憩いの場となっている。
そこに溝田尚子(ビジュアルデザイン・卒業生)、moca(ビジュアルデザイン・卒業生)の2人のデザイナーによる50点を超えるモビールを展示。ささやかな空気の流れや光に感応し、ぼんやりと眺める事のできるモビールは、ほっと一息つく、ゆったりとした時間を演出する。

また、小児科病棟の処置室/小児科外来中待合いにはモリ・ショウコ(ビジュアルデザイン・卒業生)によるイラストレーション作品が展示された。
病院職員のアイデアより、昨年度に設置された手作り絵本の世界観を中待ち合い/処置室に展開する作品を制作した。


紙飛行機のモビールに絵本のキャラクター達が乗っていたり、クイズブックの答えがイラストになって壁面に展示されたりと、子ども達が緊張する時間・空間を楽しく変える工夫がちりばめられている。