Nobuyuki Takahashi’s blog

妻有 最後のプレゼント

8:00 朝食を済ませるが、女子二人がレストランに降りて来ない。電話をすると、どうも今起きたようだ。赤塚は疲れ、泉は昨夜いっしょに取り組んだヨガのせい。かな?
9:30 宿を出る。昨日すべての搬出作業を終えたので、帰る前に、新潟市に出て「水と土の芸術祭」を見に行くことにした。全く下調べもせずの新潟行き。1時間30分ほどかけて新潟市の中心部に出る。作品になかなか出会えない。それでも4人で楽しくおしゃべりしながら風景を楽しむ。
昼食後に遠藤利克さんの作品を見に行く。

遠藤利克さんの作品の部分

遠藤利克さんの作品の部分

「みずっちたんく」と呼ばれる旧水道局で、ポンプを逆流させタンクを溢水させる、という作品、圧巻である。おおよそ重ならないイメージなのに、私は滝に打たれるような感覚におそわれる。水が流れしたたる音はまさに全身が洗われるようだ。私の彫刻の師匠故原裕治さんの作品に「溢水」という作品がある。ライバル同士だった遠藤さんの仕事と原さんの仕事が私の中でオーバーラップする。
ここまでくるのに随分と道に迷った。作品もほんの数点しか見られなかったが、遠藤さんの作品によって満足感のバロメーターがぐっとあがる。
15:00 一路妻有へ。意外にも新潟市にある家屋は私たちの住む名古屋とそれほど変わらなかった。豪雪地帯である妻有の家屋の構造や独特の屋根の形はやはり特別だ。見慣れているはずの妻有の家屋が急に浮き彫りのように際立って見えた。
16:00 観光交流館キナーレに行き、お土産を買う。私は古代米を家族に買った。
16:30 十日町を出発。十日町病院の作品、やさしい家、すべてを引き払っての帰路はやはり寂しい。

見事に染まった妻有の風景

見事に染まった妻有の風景

津南町あたりで夕焼けで真っ赤に染まる。車を脇に停めて写真撮影大会。妻有からの最後のプレゼントだ。
最後になったものがもう1つ。「マニアックしりとり」だ。
後悔なし。