Nobuyuki Takahashi’s blog

やさしい美術のすべて 展

やさしい美術のすべて 展/手前は絵はがきワークショップの画材セット

やさしい美術のすべて 展/手前は絵はがきワークショップの画材セット

11月6日
腰痛がようやく良くなってきた。
15:00 元プロジェクトメンバー徳田幸代がシンポジウムのビデオ撮影を担当してくれる事になり、打ち合わせに来てくれた。徳田は創設時のメンバーで、スタッフ伊東と同期である。徳田は当時からアニメーションや映像表現に興味を持ち、アニメーション作品を待ち合いのテレビモニターで上映した。やさしい美術プロジェクトが初めて足助病院に作品搬入する時にNHKの取材を受けたが、その時にNHKのカメラマンから誘われたのをきっかけに現在はNHKの関連会社で働いている。彼女の肌は現場での取材でかなり日焼けしている。随分とたくましくなったものだ。そして元気にこうして顔を出してくれるのがうれしい。我がプロジェクトでは卒業生が仕事のあいまに手伝ってくれることが少なくない。連絡や報告に使っているメーリングリストも歴代のほとんどの卒業生がはいったままだ。いつも、皆、つながっている。
授業を終え、スタッフと一緒に名古屋市内稲葉地へ。シンポジウム開催にあわせて、同朋学園内のgalleryDoで行なう「やさしい美術のすべて」展の搬入のためだ。今回は病院内の展示風景の写真を印画紙に焼いたものを中心に展示する。今年3月にオーストラリア、アデレードで開かれた国際パブリックアートフォーラム”Art community and Experience”に参加した時に展示した写真だ。私たちの活動を知ってもらうには現場で作品を体験してもらうのが一番だが、観るための施設でなく、見せるための施設でもない病院に人を招き入れることは難しい。そこで空気感を伝えるためにはいかに質の高い記録を残すかがポイントとなる。私は作品を切り取るように撮影するのではなく、まわりの人や施設の様子を構図に配置して、できる限りその作品が病院の環境とどのように結びついていて、人々に体験されているかが伝わる写真を撮るように心がけている。
展示作業には今日出勤日でないスタッフも含め全員がかけつけてくれた。息の合う仲間との展示作業は適度の緊張感を楽しむことができる。間違いなく彼女たちは最強のチーム!
11月29日(土)のシンポジウム開催当日も展示をしているので是非お立ち寄り下さい。