Nobuyuki Takahashi’s blog

2011年 7月 15日のアーカイブ

たとえば、ゴールデンレコードのような

2011年 7月 15日

現在進行形で大島を見てもらいたい。
しかも、それは有限と言わねばならない。ハンセン病患者の強制隔離の歴史は受け継がれるべくもないが、明治42年開所以来の営みの火はいつか、消える。

ハンセン病療養所13カ所のうち、唯一の離島、大島。

大島を「地球」と喩えてみる。大島が浮かぶ海は大宇宙だ。
敢えて喩えるならば、1970年代に地球から打ち上げられたパイオニアやボイジャー探査機に積載されたゴールデンレコードをイメージしてみる。地球外知的生命体がある日、広大な宇宙の海原で探査機の断片を発見した時、それらのディスクが地球の存在、人間の文化や生活を伝える。

本当に何者かが受け取ってくれるだろうか。仮に受け取ってくれたとして、どのように受けとめてくれるのだろう。何が伝わるのだろう。そして、その何者かは私たちに遭いに地球に来てくれるだろうか。

最近、大島に行くと、太陽系の外へと飛行を続ける探査機に載せられた金属板のことが頭を離れない。

7月8日、やまももの実を収穫