Nobuyuki Takahashi’s blog

プレゼン大会

8月7日
毎年恒例 学内で「プレゼン大会」を開催する。やさしい美術プロジェクトのメンバーが集い、新たに考案した作品プランを披露する。メンバー同士のプランの確認が主な目的だが、今年度新しく入ってきたメンバーにとっては病院での本番のプレゼンテーションを前にしたリハーサルも兼ねている。また、専門が異なり、学年も異なる学生が参加し、お互いの視点で確認し、批評し合うので緊張感はかなりある。病院に提案する前に「他者」の視点にさらされるので、プランもさることながらプレゼンテーションのスキルもぐっとあがる。それぞれのプレゼンテーションは架空のものであってはならない。医療の現場ではまず実施可能であるかが問われるし、病院の人々のこころにきちんと届くものでなければならない。よって教員である私のコメントも自ずと厳しいものになる。
このプレゼン大会では卒業生であるスタッフも作品プランを提案したり、アドバイスをする。このことにより、実感のこもった体験談がところどころで話され、いまだ病院での経験値の少ない学生には貴重な手がかりとなる。スタッフは学生からみて年齢も近く、ライバルであり、もっとも手厳しい先輩となる。
作品プランにはいくつか新しい提案があった。実現までに越えなければならないハードルはたくさんあるが、今まで取組まれることのなかった場所や作品の展開に可能性を強く感じた。