Nobuyuki Takahashi’s blog

プレゼンテーション

台風の影響で大雨が心配される中、総勢8名でレンタカーを走らせ、足助病院に行く。今日は今年度新しく考案した作品プランを提案する最初の研究会だ。先月に行う予定だった研究会、延期後にメンバーはプランをしっかりと練り直したので、車中も余裕が感じられる。例によって「マニアックしりとり」で道中盛り上がりながら、足助へ。
予定より少し早く現地に着いたので、作品のメンテナンスやキャプションの修繕などを行う。
14:30 研究会を始める。病院からは看護師、作業療法士、設備担当者など10名ほどが参加いただいた。今回は作品プラン、企画提案などてんこもりなので、リーダー補佐の天野がさくさくと司会進行する。今回は今年度新しくプロジェクトに参入した古川と工藤が初めて病院サイドに作品プランを発表する。二人とも緊張は隠せないが、むしろ誠実さが伝わり、病院サイドに好印象を与えている。事前に学内でプレゼンテーションのリハーサルを行っているので、度胸もついている。加えて、ベテランメンバーの発表や補足発言で助けられ、晴れ晴れしいプレゼンテーションデビューとなった。
病院内行事のプロデュース、えんがわ画廊のプロデュースなど、作り手自身の作品のみでなく、時には患者さんの表現を引き出すような試み、参加型の作品の提案が目立った。そのなかで、竹中は現場をもとに制作した映像コンテンツを適所に展示するプランを発表し、今後の試作検討、展示場所の検討につないだ。
研究会後に各部署の職員さん、看護師さんに詳細にわたるアドバイスをいただき、必要に応じて現場に連れて行ってもらい、採寸や打ち合わせを行う。病院職員さんは作者本人の提案とは別の場所を見つけてくれたり、毎日を過ごす患者さんからの視点を可能な限り伝えてくれている。こうした相互にかかわり合うエネルギーは分野を越えて手と手をとりあい、新しい可能性を導き出してくれる。そんな錬金術がこれまでに何度も起きた。そしてこれからもそれは確実に起きる。