Nobuyuki Takahashi’s blog

妻有研修 空家視察

lotus light/浅井香名子

lotus light/浅井香名子

8月9日
朝8:00にホテルにて食事。米どころの妻有である。とにかくお米がおいしい。リーダー川島いわく、「ごはんをおかずにごはんが食べられる。」同感!
9:00に宿を出発し、二千年蓮がある弁天池を観に行く。蓮の花は大方散った後ではあったが、日に向かって手のひらをかざすように伸びている葉が美しい。心が透き通っていくような光景がひろがる。私は逆光で見た葉うらが気に入っている。バックライトのグリーンは説明がつかない美しさだ。愛機ハッセルブラッドのシャッターをきりまくる。
やさしい美術プロジェクトが制作する作品には現地の取材をヒントにしたものがある。前回のトリエンナーレで作品「lotus light」を制作した浅井を思い出す。浅井はこの弁天池の伝説的な蓮の花をテーマに蓮の花心から光る照明作品を院内のいたるところに展示した。
11:00見学を予定している空家に着く。まもなくしてアートフロントギャラリーの柳本さん、トリエンナーレ総合ディレクターの北川フラムさんが現地に到着。空家の鍵を開けてもらい、スタッフとリーダーたちは早速家の中を見て廻る。私と柳本さん、北川フラムさんは場所を移して今後の打ち合わせ。提案書を見せながらてきぱきと話し合う。要点が見えているのでものすごく早く打ち合わせが進む。北川フラムさんとの相談はいつも数分で終わる。私はこのさくさくした感じが好きだ。アートディレクターのアーティストへの強い信頼があってこそのスピード感。
空家に戻ってみると、スタッフとリーダーたちはすっかりくつろいでいる。この空家が気に入ったようだ。彼らの感じたことはやさしい美術プロジェクトwebサイトのフォーラム「ミーティングルーム」で公開するのでご一読を。
空家活用は現段階では計画中ということにとどめておきたい。詳細が決まって来た時にこのブログでも紹介するつもりだ。
その後、松代農舞台にて開催されている企画展を観に行く。私とリーダー補佐の竹中は春の田植えで自分たちが植えた稲の様子を観に行く。すっかり伸びた稲。葉の色調がグリーンからわずかにイエローオーカーに移行し始めている。私たちが田植えをお手伝いしたのは農舞台の正面にあるカバコフの作品がある棚田だ。カバコフの作品は棚田に立って体感するのではなく、農舞台側から眺めて鑑賞する作品だと感じた。
16:00松代を出発、名古屋へ。メンバーのミドルネームを命名するゲーム(これがかなりえぐい)やマニアックしりとり(本人の説明がない限りさっぱりわからない)で盛り上がりながら道中を楽しむ。
21:00春日井駅に到着。私としては皆笑顔で解散し、無事帰ってこられたことを感謝するのが理想だ。そのために私たちは日々健康管理と体力づくりに気を配らねばならない。自戒。