Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 4月 19日のアーカイブ

妻有ツアー トリエンナーレ準備へ1

2009年 4月 19日

朝 8:30小雨が降る中春日井駅に集合。毎月一回は通っている、新潟県十日町市=妻有地域に行く日だ。今回はやさしい美術の作品制作を担うメンバーとデザインツールを一手に引き受けることになった、デザイン集団でんでんが参加する。総勢17名。さすがにレンタカーをあきらめ、今回は中型バスをチャーターする。
途中の休憩でバスを降りると想像以上に寒い。着るものの選択を誤ったか…。ニットを一枚着込んでも良い感じだ。
14:30 十日町市に着く。目的地十日町病院に行く前に、松代農舞台に空き家「やさしい家」の鍵を借りに行く。道中で棚田の合間に満開の桜を見る。一月ほど逆行したような気分になる。

にんじん味のシフォンは美味

にんじん味のシフォンは美味

15:30 新潟県立十日町病院に着く。経営課の井沢さんがにこやかに迎えてくれる。井沢さんの話では当地はこの数日、特別寒い日が続いたらしい。院内を見学する。特にデザイン集団でんでんのメンバーの多くは初めて病院を訪問する。隅々までリサーチしようという緊張感がみなぎっている。
16:00〜会議室にて研究会を行なう。事務長補佐の泉沢さんの計らいで山菜味のシフォンケーキが用意される。いつもお世話になりっぱなしで恐縮するも、おいしそうに頬張る学生たちの表情を見て安心する。泉沢さんたちにとって一番うれしい反応に違いない。
研究会で提案した新しい作品は5点、経過報告が3点、デザインツールが6点、やさしい美術プロジェクトプロデュース企画2点。一人3分ほどのプレゼンテーションの時間でさくさくと提案して行く。でんでんのメンバーの中には初めて学外でプレゼンテーションをした者もいたが、日頃授業で鍛えられているからか、皆落ち着いている。
1つずつ丁寧に検討する時間はほとんどない。だからこそ企画書の紙面がどれだけの説明力を持っているかが問われるわけだ。今回も前例にもれず、ミーティングで企画書をチェックし合い、修正点、改善点を加えてきた。その工夫が紙面にはっきりと顕われている。今まで前例のないプランは説明だけでは充分でなく、試作品や現場での検討が必要となる。次回までに準備しなければならないことが、研究会を通して見えてくる。
17:15 予定を大幅にオーバーして研究会が終了。この後、ホテル宿泊のメンバーと空き家「やさしい家」に泊まる者と別れて行動する。

うど、こごみなど山菜もたくさん

うど、こごみなど山菜もたくさん

18:30 恒例の懇親会。今回は残念ながら塚田院長とお会いすることができなかったが、いつものように賑やかに宴会が執り行われる。緊張気味だったでんでんのメンバーたちもここですっかりリラックス。病院職員さんたちとのダイレクトな交流が、確かな手応えに感じられているようだ。
スタッフ平松にホテル宿泊の学生を預け、私は空き家「やさしい家」に泊まることにする。私を含めた男性4名と女性4名の8名で泊まる。皆でこたつを囲みながら、今日起きたことを振り返る。なんとも言えない充実感と心地よい疲れが全身に降りてくる。
2:30 就寝
<つづく>