Nobuyuki Takahashi’s blog

2011年 2月 11日のアーカイブ

大島 藤棚

2011年 2月 11日

職員さんの協力で足が不自由な入所者の皆さんにも立ち寄っていただいている。

今月の大島一般公開は2月11日(金)から2月13日(日)まで。11日にはワークショップ「かんきつ祭」を実施する。大島で採れる柑橘類を収穫し、カフェ・シヨルの食材として使えるように加工するワークショップだ。季節ごとにこうしたお祭りを企画して一般来場者やこえび隊の皆さんを招き、大島と大島の外とのつながりを紡いでいく。
今回は2月9日(水)から大島入り。11日が祝日のため、10日に定例検討会を開くことになった。自治会の役員が山本さん、大智さんから代わり、森さん、野村さん、出原さんという顔ぶれとなる。
定例検討会での主な検討事項は2011年4月からの活動継続についてである。継続していこうという意向は検討会で以前から話があがっていたし、カフェの運営スタッフ井木と泉の活躍もあって、職員さんを含め入所者の皆さんからも理解をいただいている。2011年4月から2012年3月までは第二土・日を一般公開日とすることに決定した。
この日の検討会でさらにうれしいことがあった。入所者自治会副会長の野村さんが、「2013年も15寮あたり(現在、GALLERY15として活用している通称:北海道地区)を使うんであれば、どうだい、藤棚を作ったらと思うとるんだが。」と提案された。昨年の芸術祭での一般公開は猛暑であったこともさることながら、特に15寮周囲は日陰が少なく、一般来場者の皆さんにはご苦労をかけた。野村さんはその様子をずっと気に留めておられたようだ。すごい。次回の芸術祭に向けて、入所者の方から一歩を踏み出しておられる。水やりは入所者の皆さんでされるそうだ。私は新潟県立十日町病院で植えられた朝顔を思い出していた。愛知県厚生連足助病院で育てられている朝顔を十日町病院に嫁がせ、朝顔で地域交流を深める赤塚裕美子の企画だ。
あのときも地元の人々のお世話があって朝顔が花を咲かせた。きっと大島でも藤は花を咲かせる。「大島藤」だ。
重ねて、市原副園長から「医療者の立場からガイドをしてくれているこえび隊の皆さんにレクチャーをしたい。」との申し出がある。市原さんはカフェ・シヨルの常連さんであり、私たちの取り組みの傍らに立っている人だ。通常の見学者には1時間程度のレクチャーをされるそうだが、今回の勉強会では2時間ほどお話していただける。職員の皆さんも一歩ずつ歩みを進めておられる。心強い限りだ。
{つながりの家}は大島にいる人々、大島に心をよせている人々の通底する精神だと、つくづく感じる。